
バッドニュースも音楽誌創刊から数えて創立20年が経ちました。CDを定期的にリリースするようになって15年、これまでに300タイトル以上のリリースを重ねてきました。その数ある作品の中でも『名盤』と呼ぶにふさわしい、我社を代表する作品を紹介していきます。
関西を代表するメロディックバンドEASY GRIP。
今月はEASY GRIPの代表作であり、知名度を全国区にした傑作「BRAND NEW WAY」をご紹介。当時の担当A&RとEASY GRIPのマスダカズヤ、二人による当時のことを改めて語ってもらいました。
当時の担当A&R回顧録
早いものでもうリリースから10年も経つのね、、、 イージーの代表曲「TOMMOROW IS ANOTHER DAY」や「REMEMBER」を収録したセカンド・アルバムがこの「BRAND NEW WAY」。
曲作りやレコーディングにも慣れて来て、一番油にのっている感じが今聞いても感じられますな。 2000年リリースのアルバムと言えば他には、Bad Newsの盟友GOOFY’S HOLIDAY「bridge」、関西メロディックPUNKの雄SPREAD「Hope from Despair」、HUSKING BEE「FOUR COLOR PROBLEM」、SHORT CIRCUIT「Songs like a self-portrait」、NOT REBOUND「STRAIGHT STORY」TROPICAL GORILLA「mucho meteor's popskull」、WATER CLOSET「AGAIN & AGAIN」、BEAT CRUSADERS「ALL YOU CAN EAT」などなどインディーズのメロディックPUNKの名作が勢揃いしている年であり、千葉マリンスタジアムで行われた伝説のAIR JAM2000を最後にHi-STANDARDが活動を休止した年でもある。
そもそもEASY GRIPとの出会いは、GOOFY’S HOLIDAYが収録されていたオムニバス「HARD PLAY POP HARD!」をグーフィーのメンバーから貰った事から。このオムニバスは当時AOH-RINGO JUICEのメンバーで後に DR.SNUFKINに加入する杉山”社長”君の自主制作レーベルから出ていたもので、EASY GRIP、DR.SNUFKINを初めて聞いた音源になる。
マッスンと連絡を取って(グーフィーのエンDに紹介してもらったかも)、東京でのライヴを見せてもらった。初めて見たライヴは確か今はなき渋谷GIG-ANTICで、ドラマーがヘルプだった。まだまだ未完成ながらも、マッスンの声質とそのメロディーの良さにやられBad Newsからのリリースを決めた。
初めてのレコーディングはOATMEALとのスプリット「DOCK OF THE BAY」。技巧的でバンドとしても確立されていたOATMEALのレコーディングとは対照的に、EASY GRIPのレコーディングはまだ不慣れで妥協も多かった事が思い出される。
そんなEASY GRIPがバンドとしてあらゆる面で成長し、自らの世界観を開花させたのがこの「BRAND NEW WAY」だった。レコーディングしていたスタジオ近くの和食屋さんのランチと夕食のお弁当が激ウマ!だった事もあり、無事名作が完成。アルバムが完成した時には、「これはいける!」という予感が全身を襲っていた事を今でも良く憶えている。一つEASY GRIPサウンドのタネ明かしをすると、それはアコギ。ほとんどの8ビートの楽曲には、バッキング・ギターにアコギも被せてます。疾走感のある楽曲が爽やかに、メランコリックに生きてEASY GRIPサウンドの要にもなっていた。「BRAND NEW WAY」のレコーディングの時には、高価なアコギを業者からレンタルしていたと思う。
アルバム発売記念のレコ発ツアーも全国38ヵ所を巡るものとなり、京都WHOOPEE’Sから始まり、ファイナルの十三FANDANGO(沖縄に行ったり、今も続く神戸STAR CLUBでのワンマンもこのツアーが最初だったんじゃないかな。中でも、当時関西のバンドが少なかったインディーズ・シーンで、SPREADとGOOD 4 NOTHINGという関西のバンドだけで行ったFANDANGOでのライヴは物凄く意味があり、印象深かった。
マッスンはじめ、大谷王子、ヒデ、草野君との思い出は本当に色々ありすぎて、、、ここでは到底書けないような事もあるしね!叶うなら、またツアー皆で廻りたいね!
最後にマッスンからもコメント宜しく!!!

いやはや懐かしスって感じです。
かれこれ10年くらい前の音源なんですが、まるで色褪せませんね!ってのは全くのウソで、今聴けば歌が荒かったり、演奏もグダグダやったりで、結構恥ずかしいんですが、あの当時にしては結構斬新なアレンジやギミックが満載で「やっぱりこのアルバム、いいんじゃね?」って感じたりもします。
あの時代はインディーズバブルと言われた時代でもあり、いろんなバンドが一気に音源をリリースしてた時代でもありました。僕達の周りも一斉にこぞってCD出したりして。
みんな右も左もよくわからん状態で、手探りながらも思考錯誤を繰り返して、時には大失敗もしたりしたけど、何の地盤も無いゼロの時代に一つ一つ爪痕を残すのに必死に頑張ってた時代でもあります。
そんな時に生み出されたこの「BRAND NEW WAY」。
レコーディングはすごいしんどかったけど、友達が毎日のように遊びに来てくれたりしてめちゃくちゃ楽しかった思い出があります。
このアルバムでツアー38箇所も行きましたねー。 最後の方はかなりしんどかったですけども、ここには書ききれないぐらい思い出満タンクのツアーでしたね。
今となってはそんなのもうなかなか難しいかもですが、出来る事なら石渡さん!
もう1回みんなでテレクラ行きましょう!(笑)
EASY GRIP マスダカズヤ
NOTE
「BRAND NEW WAY」には、多数のアーティストが参加してます。
例えば・・・BEAT CRUSADERSのヒダカトオル、現ASPARAGUSの渡邊忍などなど詳しくは、
ジャケとのクレジットを見てね!